患者とじっくり向き合いたい看護師にとって、診療科の選び方は大事です。どの診療科を選ぶかによって、患者との関わり方や看護が大きく変わることも珍しくありません。患者に寄り添い、個々のニーズに応える看護を実現したいなら、内科がおすすめの診療科の一つです。内科は、患者とコミュニケーションをとる機会が多い診療科と言えます。慢性的な病気を抱えている患者や高齢患者が多いことから、長期間にわたって信頼関係を築きながら関わっていくことが可能です。
小児科も、じっくりと患者に寄り添える診療科として挙げられます。小児患者は不安を感じやすく、保護者も含めて安心できる環境を提供しなければなりません。子どもの成長を見守り、病気の治療だけでなく心のケアも大切です。遊びからコミュニケーションを深めたり、保護者にアドバイスしたりと看護師が担う役割は多岐にわたります。小児科での経験は、看護師としての成長につながることも少なくありません。
患者に寄り添いたい看護師は、精神科も向いているでしょう。精神的な問題を抱える患者と向き合い、心のケアや生活面をサポートすることが求められます。患者自身が自分のペースで回復していく過程を支えるため、細やかなコミュニケーション能力が欠かせません。患者の声に耳を傾けてその人らしい回復を目指す精神科は、看護師としてのやりがいを感じられるはずです。
ホスピスケアや緩和ケアの分野も、じっくりと患者に寄り添いたい看護師におすすめとなります。人生の最終段階にいる患者とその家族に対して、肉体的な苦痛の緩和とともに心の支えとなることが求められるでしょう。患者とその家族に寄り添い、信頼関係を築きながらその人らしい最期を迎えられるようサポートします。このような環境で働くことで看護師としての資質が高まり、患者の人生に寄り添う喜びを感じられるでしょう。